御書大好き!!

御書を拝読して感動したことなどを書きます。

弁殿御消息 1223頁 51歳御作

文永9年 佐渡一谷(いちのさわ)から鎌倉で大聖人の留守を守っている日昭、大進阿闍梨、三位房の三人に与えられた短文の御消息です。

短いお手紙なので、現代文で載せます。

よくわからないところがあれば論争はやめて、書き付けて私の方へ送るようにしなさい。この書は誠に重要な深秘の書である。以前の学問の時もまだ知っておられなかった法門をあらまし書いておいた。他人が法門を聴聞する以前によく知っていきなさい。総じてはこちらから法門を身に付けていく人を頼りに法門を聴聞するようにしなさい。互いに師弟となるであろう。恐恐謹言。

講義:

遠く離れた所で活躍する弟子を思って書かれたお手紙です。

大聖人の仏法は、竜口(たつのくち)の法難を契機として佐渡以前と佐渡以後では重大な差異が現れている。つまり、佐渡に御滞在の時から、真言宗の批判を強められ、特に慈覚智証以下の台密の誤りを、主だった弟子檀那に対して明確に教示されるようになり、又身延入山後にはつぶさに三大秘法の名義を、開顕されるのである。したがって「この書は随分の秘書なり」とある秘書とは、台密の破折が含まれていると考えられる。

ともあれ、大聖人から遠く海山を隔てた鎌倉に残った日昭などの弟子達には、大聖人の法門の新展開を正しく理解することが困難であった。したがって大聖人は鎌倉の3人の高弟に対して、佐渡から親しく大聖人の教えを聞いて戻ったものたちに対しては、そのものがたとえ後輩であっても謙虚に法門を求めなさいと指導されているのである。

                          (以上講義25巻を参照)

 

互いに教え合うことが相互尊敬の姿であり、仏法者のあるべき姿と言える、ということですね。役職や年齢を問わず仏法をよく知る人に聞いていきなさいということですね。