伊豆の信徒・新田四郎信綱とその夫人がご供養を送ったことに対する返礼。
御書は漢文で書かれています。短いですが、大事な内容の御書です。
新田四郎信綱は日目上人のすぐ上の兄で、南条時光の義兄にあたります。時光の姉である夫人もともに純真な信心を貫く人であったようです。
仏法の三宝について書かれてあり、三宝を持った檀那であるから願いは必ず叶うと励まされています。
御書本文:
使ひ御志限り無き者か、経は法華経・顕密第一の大法なり、仏は釈迦仏・諸仏第一の上仏なり、行者は法華経の行者に相似たり、三事既に相応せり檀那の一願必ず成就せんか、恐恐謹言。
五月二十九日 日 蓮在御判
新田殿御返事
並に女房の御方