御義口伝は今こそ広宣流布実現の時を得て初めてその真義が世に流布するものと確信する。
立正安国論、皆開目抄、観心本尊抄等は古来幾多の先師や学僧によって、解釈され、講演され流布されたが御義口伝のみは誰も本格的に手をつけられなかった。その理由は創価学会の出現を待ち、今日のごとき広宣流布の時を待っていたといわざるをえないのである。
しからば今こそ日蓮大聖人の大哲学が一法も余すことなく、1塵も漏れることなく、
全日本へ、全世界へ流布され、理解され実践されなければならない時が来たのである。
しかも御義口伝は宗教観、宇宙観、人生観等々いずれの面から見ても、実に仏教の奥底であり、あらゆる哲学、あらゆる思想の最高峰である。御義口伝を欠いて日連大聖人の仏法を論ずることは、いかにも大きな欠陥を生ずるであろう。
御義口伝の内容は法華経の文や天台、妙楽の解釈の文を引きながらも、必ず日蓮大聖人の観心の上から一つ一つの文々句々を種脱相対、久遠元初、三大秘法、人法一個の大御本尊等々の仏法哲学の極致をお述べになっている。
さらにまた生命論の上から、随縁真如、不変真如、煩悩即菩提、生死即涅槃、法報応の三身、空仮中の三諦、色心不二、因倶倶時、十界皆成、常楽我浄等々の、生命論の窮極をお説きになっている。
一昨年御義口伝の講義を全編拝読しました。まだ読まれていなければ、是非読むべきだと思います。なかなか難しいですが、できれば、よく拝読した人に教えてもらいながらでも読めたらいいなと思います。