御書大好き!!

御書を拝読して感動したことなどを書きます。

法華取要抄 再び

「現代語訳 法華取要抄」を昨日と今日で二回読みました。

 

今年読んだいくつかの御書、顕仏未来記、観心本尊抄、開目抄、撰時抄などと内容が被るところも多いです。いいとこ取りで、短くわかりやすくしたような御書ではないでしょうか。

面白い譬え話もあり、とてもわかりやすかったです。

 

御書全部を現代語訳であらわした御書が作られたらいいですね。学会員が全員御書大好きになるでしょう。大好きなんだけど、読んだらわからん、っていうのは困りますよね。御書をもっと現代語訳にしていってほしいですね。

現代語訳にした御書は数冊ありますけど、活字もすごく大きくて老人には優しいです。

 

英訳御書のほうが理解しやすいから、外国人の方が御書に親しんでいるのではないでしょうか。

現代語訳版の御書を作ってほしいね。新版御書ではまだまだ理解しにくいね。

 

さて、法華取要抄ですが、まえに内容も詳しくブログに載せましたので、今回は、私が興味あったところや面白いなと思ったところだけ、書くことにします。独断と偏見の世界です。以前書いたブログもリンク張り付けておきます。

法華取要抄 全331頁 新148頁 - 御書大好き!!

 

(第7段から、問う、と、答える、があるところでは、省いています。)

(第6段)

覚りを開いた仏としての境地から言えば、釈尊以外の仏は、成仏してから十劫や百劫・千劫が過ぎた仏である。娑婆世界で教えを説いた釈尊は、修行を完成して覚りを開いてから、既に五百塵点劫という長遠な期間が過ぎた仏である。大日如来阿弥陀仏薬師如来などの十方の世界のすべての仏たちは、われわれの根本の師匠であり娑婆世界で教えを説いた釈尊の従者である。天空の月があらゆる水面にその姿を浮かべるというのは、このことである。(中略)

この娑婆世界の衆生である私たちは、娑婆世界で教えを説いた釈尊にとって五百塵点劫の昔から、いとしい子供である。親不孝という過ちを犯したため、今は自覚していないけれども、釈尊と私たちとの関係は、他の世界の衆生とはまるで違うのである。縁のある仏と、縁を結んだ衆生との関係は譬えていえば、天空の月が澄んだ水に映るようなものである。縁のない仏と衆生との関係は、譬えていえば耳の聞こえない者が雷の音を聞こうとしたり、目の見えない者が太陽や月に向かうようなものである。

 

(第七段)

法華経は誰のために説かれたのか。

方便品から授学無学人記品に至るまでの八品に二つの意図がある。序品から後の品へと前から順に読めば、第一に菩薩のため、第二に二乗のため、第三に凡夫のために説かれたのである。

安楽行品から勧持品・提婆達多品・見宝塔品・法師品というように、後ろの方から逆に読めば、釈尊が亡くなった後の者たちが本意であり、釈尊の存命中にいる者たちは副次的である。釈尊が亡くなった後のことについて言えば、正法時代の千年と像法時代の千年は副次的であり、末法の時代が本意である。末法の時代の中では私(日蓮)を本意としている。

その証拠となる経文は何か。

「まして仏が亡くなった後ではなおさらである」(法師品)という経文である。

あなた(日蓮)を本意としているという紛れもない経文は何か。「智慧のない人々が、悪口を言ったり罵ったり、刀や棒をふるったりすることがある」(勧持品)とある。

 

自分で自分を賞讃するのはどうしてか。

 

法華経を身で読んだ)喜びがあまりに大きいので、こらえきれずに、自分で自分を賞讃するのである。(中略)

 

(第十二段)

仏である釈尊が亡くなってから二千年余りの間、竜樹・天親や天台大師・伝教大師が明らかにしなかった秘密の教えとは何か。法華経本門の本尊と戒壇と「妙法蓮華経」という題目の五字である。

 

正法・像法時代にはなぜ広めなかったのか。

 

正法・像法の時代に広めれば、小乗・権大乗・法華経迹門の教えがいっぺんに消滅しただろう。

 

仏の教えを消滅させる教えを、なぜ広めるのか。

 

末法の時代には、大乗も小乗も、権教も実教も、顕教密教も、ともに教えだけがあって、それによって覚りを得ることはない。一閻浮提の者は皆、謗法の者となってしまったのである。逆縁の者のために、ただ妙法蓮華経の五字だけを広めるのである。例を挙げれば、不軽品に説かれていることと同じである。私の弟子たちは順縁の者であるが、それ以外の日本の人々は逆縁である。(中略)

 

(第十三段)

法華経本門では)仏である釈尊は、すでに宝塔に入って多宝如来と並んでお座りになり、分身の仏たちも集まって来たところで、地涌の菩薩を呼び出し、肝要のものを選び取って、末代のために、妙法蓮華経の五字を授けたのである。このことは、今の時代、異論のないはずである。

 

以下略します。