御書大好き!!

御書を拝読して感動したことなどを書きます。

災難対治抄 ⑤ 全81頁 新452頁

第五章 悪比丘は仏弟子の中から出来(しゅったい)

<本文>

 問うていう。諸の悪比丘等、国中に充満して破国・破仏戒等の因縁を説くことは、仏弟子の中に現れるのであろうか、外道の中に出てくるのであろうか。
 答えていう。仁王経に云わく「(仏・法・僧の)三宝を護る者が、転じてさらに三宝を滅し破るのでありこれは、師子身中の虫の自ら師子を食うようなものである。外道ではない」文。この文の通りであれば、仏弟子の中において破国・破仏法の者が出てくるであろう。

<講義より>

この問答の元意は、仏教を破壊する者は仏弟子の外形をしていて見分けにくいということである。しかも、一見して僧に値しないとわかる破戒の僧よりも、一般大衆から尊敬されるような僧、高僧である場合のほうが、仏教を破壊する働きは強くなるのである。

 

 

第6章 仏法をもって仏法を破る

<本文>
 問うていう。諸の悪比丘は、正法を壊るのに相似の法、即ち似たような法をもってこれを破るのか、または悪法をもってこれを破ろうとするのか。
 答えていう。小乗をもって権大乗を破し、権大乗をもって実大乗を破し、しかも師弟共にこれが謗法であり、破国の因縁となることを知らないために、仏の戒法を破り、国を破壊する因縁をつくって三悪道に堕ちるのである。