2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧
第三 「加復窮困(ますますまた窮困す)」の事 文句の六に云わく「出要(しゅつよう)の術(じゅつ)を得ざるをまた『窮(ぐう)』となし、八苦の火に焼かるるが故に『困』となす」。 御義口伝に云わく、「出要」とは、南無妙法蓮華経なり。「術」とは、信心…
(110) 光日尼御返事 弘安3年(ʼ80)9月19日 59歳 光日尼 なきなをながさせ給うにや。三つのつな(=三従)は今生に切れぬ。五つのさわりはすでには(晴)れぬらん。心の月くもりなく、身のあかきえはてぬ。即身の仏なり。とうとし、とうとし。くわしく申す…
寂日房御書 弘安二年(1279年)9月16日、身延で著されました。寂日房を通して安房のある婦人に与えられたお手紙です。寂日房は日家(にっけ)とも日華(にっけ)のこととも言われています。本抄の別名を「自解仏乗書」といいます。 「勧持品の二十行の偈の文…
年代、場所は不明。 建治3年(1277年)の著わされたと推測されるようです。 別当御房とは清澄寺の住職をさすと思われ、報恩抄送状に「清澄御房」とあって、道善房亡き後は浄顕房が清澄寺を取り仕切っていたようなので、別当御房とは浄顕房であろうと推定されて…
弘安元年(1278年)4月、日蓮大聖人が57歳の時、身延で著され安房・清澄寺の浄顕房と義浄房に送られた御消息が「華果成就御書」です。 この年は旧師・道善房の三回忌に当たっており、おそらく大聖人は旧師の三回忌を営まれ、その際に浄顕房と義浄房にあてて本…
第二 「捨父逃逝(しゃぶじょうぜい)(父を捨てて逃逝す)」の事 ★ここは有名な窮子の譬えのところで、金持ちの息子が父を捨てて逃げ去ったことを述べている。経文には「たとえば人あって年すでに幼稚にして、父を捨てて逃逝(じょうぜい)し、久しく他国に…
信解品六箇の大事第一 「信解品」の事 記の六に云わく「正法華には『信楽品』と名づく。その義通ずといえども、『楽』は『解』に及ばず。今、領解を明かす。何をもってか『楽』と云わん」。 御義口伝に云わく、法華一部二十八品の題号の中に、「信解」の題号…
第九 「今此三界(今この三界)」等の事 【ここは有名な「如来はすでに三界の火宅を離れて、寂然として閑居し、林野に安処せり」「今此の三界は、皆是れ我が有なり、その中の衆生は、ことごとく是れ吾が子なり、しかも今このところは、もろもろの患難多し、…
「御書の世界」とともに「法華経の智慧」と言う本も大好きなんです。 今回は「法華経の智慧」の本から感動の言葉を集めたいと思います。 (まず私の気持ちを書きます) 今の世界に求められるのは、確実に人間を変革できる宗教しかないと思います。 どんな哲…