2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧
第五 「我観一切 普皆平等 無有彼此 愛憎之心 我無貪著 亦無限礙(我は一切を観ること、あまねく皆平等にして、彼此・愛憎の心有ることなし。我に貪著無く、また限礙無し)」の事 御義口伝に云わく、この六句の文は、五識(六識から意識を除いた五根それ自体…
第四 「破有法王 出現世間(有を破する法王は、世間に出現す)」の事 薬草喩品に「有を破する法王、世間に出現して、衆生の欲に随いて、種々に法を説く」とある。ここの御義口伝です。 御義口伝に云わく、「有(う)」とは、謗法の者なり。「破(は)」とは…
第三 「雖一地所生、一雨所潤(すいいちじしょしょう、いちうしょにん)=(一地の所生、一雨の所潤なりといえども)」等の事 御義口伝に云わく、この文から随縁・不変ということが起こるのである。妙楽大師が言うには「随縁・不変の説は大教(=一往は法華…
第二 この品は述成段なる事 御義口伝に云わく、「述」とは迦葉なり、「成」とは釈尊なり。「述成」の二字は、迦葉・釈尊一致する義なり。詮ずるところ、「述」は所化の領解、「成」は仏の印可なり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と領するは「述」なり、…
薬草喩品五箇の大事第一 「薬草喩品」の事 まずは御書全集: 記の七に云く無始の性徳は地の如く大乗の心を発するは種の如し二乗の心を発するは草木の芽茎の如し今初住に入るは同じく仏乗の芽茎等を成ずるが如しと。御義口伝に云く法華の心を信ずるは種なり諸…
世界を照らす太陽の仏法では、御義口伝の如来寿量品の要文がありました。 それとは別に、9月度の座談会御書にも、今回は御義口伝の要文が載っています。 これは法師品の十六個の大事の中の二個目にあたります。 第二 「成就大願、愍衆生故、生於悪世、広演此…
第六 「世尊大恩(世尊は大恩まします)」の事 【ここは、四大声聞のひとりである摩訶迦葉が仏の大恩を賛嘆しているところである。 「世尊は大恩まします。希有の事を以って、憐みん教化してわれらを利益したもう、無量億劫にも誰か能(よ)く報ずる者あらん…
第五 「無上宝聚 不求自得(無上の宝聚は、求めざるに自ずから得たり)」の事 御義口伝に云わく、「無上」に重々の子細あり。外道の法に対すれば、三蔵教は無上、外道の法は有上なり。また三蔵教は有上、通教は無上。通教は有上、別教は無上。別教は有上、円…
御義口伝 信解品六箇の大事より 第四 「心懐悔恨(心に悔恨を懐く)」の事 文句の六に云わく「『悔』は父に約し、『恨』は子に約す」。記の六に云わく「父にも『悔恨』あり、子にも『悔恨』あり」。 御義口伝に云わく、日本国の一切衆生は「子」のごとく、日…