2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧
授記品 十界実相の仏 三世常住 於諸仏所 常修梵行 煩悩即菩提・生死即涅槃 於無量劫 奉持仏法 一切の業障 (諸仏の所に於いて、常に梵行を修し、無量劫に於いて、仏法を奉持せん) この文に、「常」と云い、「無量劫」と云う。即ち本有所具の妙法なり。いわ…
薬草喩品 (註のところ、御書を見て確かめていただくとわかりやすいです) 又諸仏子 専心仏道 ホシイママニスル 三世 題目 一切衆生 常行慈悲 自知作仏 イツモ ミズカラノチヲツクッテホトケ (又諸の仏子、心を仏道に専らにし、常に慈悲を行じ、自ら作仏すと知る) この文は、当来の…
信解品 一念三千無上宝珠 不求自得 題目 ホシイママニエタリ この文は、「無始の色心は、本よりこれ理性(りしょう)にして、妙境・妙智」なれば、己心より外に実相を求むべからず。いわゆる、南無妙法蓮華経は「不求自得(求めざるに自(おのずか)ら得たり)」なり…
譬喩品 受持の人 大白牛車 凡夫即極 乗此宝乗 直至道場 題目 極果の処なり この文は、自身の仏乗を悟って自身の宮殿に入るなり。いわゆる、南無妙法蓮華経と唱え奉るは、自身の宮殿に入るなり。 <通解> 右(上)にある註にいわく「此宝乗」とは「大白牛車…
方便品 真諦 俗諦是法住法位 世間相常住迹門 本門 この文は、衆生の心は本来仏なりと説くを常住と云うなり。万法は元より覚の体なり。 <通解> 方便品第二に「是(こ)の法法位に住して、世間の相常住なり」とある、この文についての御義口伝です。御書では…
二十八品に一文ずつの大事 合わせて二十八箇条の大事、秘すべし云々 序品 十界なり 始覚於無漏実相 心已得通達(無漏実相に於いて、心すでに通達することを得たり) 妙法 不変 随縁 この文は、我が心本より覚なりと始めて覚るを、成仏と云うなり。いわゆる、…
別伝の説明をしておきます。 別伝「二十八品に一文ずつの大事 合わせて二十八箇条の大事」の中で取り上げられている経文は、伝教大師が「法華二十八品肝要」として選んだものであり、日蓮大聖人は、これを一応依用(えゆう)されて、文底観心の立場から講ぜ…
第五 「正法治国、不邪枉人民(正法もて国を治め、人民を邪枉せず)」の事 御義口伝に云わく、末法の正法とは南無妙法蓮華経である。この五字は一切衆生をたぼらかさぬ秘法なり。 正法を天下一同に信仰すれば、この国は安穏になるであろう。ゆえに、天台は(…
第四 「一切業障海 皆従妄想生 若欲懺悔者 端坐思実相 衆罪如霜露 慧日能消除(一切の業障海は、皆妄想より生ず。もし懺悔せんと欲せば、端坐して実相を思え。衆罪は霜露のごとく、慧日は能く消除す)」の事 御義口伝に云わく、「衆罪」とは、六根(目・耳・…
第二 「不断煩悩、不離五欲(煩悩を断ぜず、五欲を離れず)」の事 御義口伝に云わく、この文は煩悩即菩提・生死即涅槃を説かれたものである。 法華の行者は、貪欲は貪欲のまま、瞋恚は瞋恚のまま、愚癡は愚癡のままで、普賢菩薩の行法、すなわち一念三千の振…
普賢経五箇の大事第一 「普賢経」の事 題号に云わく、「仏説観普賢菩薩行法経」云々。 御義口伝に云わく、この法華経(すなわち南無妙法蓮華経の御本尊)は十界互具・一念三千具足の法体であるから、三千・十界(宇宙森羅万象の現象も十界の生命も、)ことご…
第六 「無量義処」の事 御義口伝に云わく、「無量義処」とは、【別の角度から論ずるならば】一念三千のことである。【説法品第二に「衆生の諸の根性欲に入る。性欲(しょうよく)無量なるがゆえに説法無量なり、説法無量なるがゆえに義もまた無量なり」とあ…
第五 「無量義処」の事 御義口伝に云わく、法華経八巻は【一切法を誕生させるところの本源であるがゆえに】「処」である。無量義経は「無量義」をあらわす。 無量義は三諦・三観・三身・三乗・三業である。法華経に「於一仏乗分別説三(一仏乗において分別し…
ここは無量義処の四字のうち、処の字についての御義口伝です。 通解にある補足を( )で書き足しています。 第四 「処」の一字の事 御義口伝に云わく、「処」の一字は、法華経のことである。 (爾前の蔵通別円の四教を無量義に配すると、)三蔵教と通教とは…
第三 「義」の字の事 御義口伝に云わく、「義」とは、観心である。そのわけは、文は教相、義は観心であるからである。所説の文字を心地に沙汰する(我が生命に観じていくこと)を、「義」と云うのである。【また、文底の意を解して、それを実際の生活の上に…
第二 「量」の字の事 御義口伝に云わく、「量」の字を本門に配当することは、「量」とは懸り摂むる義なり(一切のものを包含するという意味があるからである)。本門の心は無作の三身を説き顕すことにある。この無作の三身とは、仏の上ばかりにしてこれを云…
無量義経六箇の大事 第一 「無量義経徳行品第一」の事 御義口伝に云わく、「無量義」の三字を、本・迹・観心に配するならば、初めの「無」の字は迹門である。その故は、理円を面とし、不変真如の旨を談じている。迹門は無常の摂属なり。常住を談じていない。…
すごく長い御義口伝が出てきましたね。珍しいです。ここ何度も読んでわかりたいですね。独断と偏見で赤字にしてるとこありますけど、読みにくかったらすみません。 第六 「此人不久当詣道場(この人は久しからずして当に道場に詣るべし)」の事 御義口伝に云…
第五 「閻浮提内、広令流布(閻浮提の内に、広く流布せしむ)」の事 御義口伝に云わく、この「内」の字は、東・西・北の三方を嫌うという文である。「広令流布」とは、法華経は南閻浮提ばかりに流布すべしという経文である。この「内」の字、これを思索すべ…
第三 「八万四千天女(八万四千の天女)」の事 普賢品第二十八に法華経をただ書写しただけでもこれほどの功徳があると、次のように説かれている。「もしただ書写せんは、この人命終してまさに忉利天上に生ずべし。この時に八万四千の天女、衆(もろもろ)の…
第一 「普賢菩薩」の事 文句の十に云わく「『勧発(かんぽつ)』とは、恋法の辞(ことば)なり」。 御義口伝に云わく、「勧発」とは、「勧」は(勧めるという意味で)化他をあらわし、「発」は(発心であり)自行のことである。 「普」とは、諸法実相、迹門…
第一 「妙荘厳王」の事 (天台大師は)文句の十にこう言っている、「『妙荘厳』とは、妙法の功徳もて諸根を荘厳していくことである」と。 御義口伝に云わく、「妙」とは妙法の功徳である。「諸根」とは六根のことである。この妙法の功徳をもって六根を荘厳し…
第五 「皐諦女」の事 陀羅尼品二十六に「皇諦、汝等及び眷属、まさに是の如き法師を守護すべし」と述べられているところの御義口伝である。 御義口伝に云わく、「皐諦女」は、本地は文殊菩薩である。山海いかなる処にても法華経の行者を守護するという経文で…
★今日の月々日々に★ ・・・教学が大切である。 人体でいえば「骨格」にあたる。 教学がしっかりしていれば信心は崩れない。・・・ 第四 「受持法華名者、福不可量(法華の名を受持せん者、福は量るべからず)」の事 陀羅尼品第二十六に、十羅刹女らが法華経…
第三 「鬼子母神」の事 御義口伝に云わく、「鬼」とは父をさし、「子」とは十羅刹女であり、「母」とは伽利帝母である。 逆次に次第する時(逆に下から解釈すると)、「神」とは九識にあたる。「母」とは八識(阿頼耶識)へ出ずる無明なり、「子」とは七識(…
第二 「安爾(あに)、曼爾(まに)」の事 御義口伝に云わく、「安爾」とは止であり(邪念・邪想を離れて心を一境に止住する義である)、「曼爾」とは観であり(正見・正智をもって、諸法を観照することである)。この「安爾」「曼爾」より天台大師は止観の…
陀羅尼品六箇の大事第一 「陀羅尼(だらに)」の事 御義口伝に云わく、「陀羅尼」とは、南無妙法蓮華経である。その故は、陀羅尼は諸仏の密語(秘密の言葉)である。題目の五字は、三世の諸仏の秘密の中の秘密の言葉である。 今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華…
第四 二求両願(にぐりょうがん)の事 これは普門品第二十五に「もし女人あって、たとい(仮に)男を求めんと欲し、観世音菩薩を礼拝し供養せば、すなわち福徳智慧の男を生まん。たとい女を求めんと欲せば、すなわち端正有相の女の、宿(むかし)徳本を植え…
第三 「念々勿生疑(もつしょうぎ)(念々に疑いを生ずることなかれ)」の事 御義口伝に云わく、「念々」とは、一つの念は(地獄から天界までの)六凡であり、もう一つの念は(声聞より仏界にいたる)四聖である。【この文の意は、観音の功力すなわち妙法の…
第二 「観音妙」の事 御義口伝に云わく、「妙法」の梵語は「薩達摩」という。「薩」とは、「妙」と訳す。したがって、この「薩」の字は、観音の種子である。よって、「観音と法華とは、眼目の異名なり(名が異なっているだけで、実体は同じく南無妙法蓮華経…