2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧
皆さん、暑中お見舞い申し上げます! 私、最近将棋を指すことを覚えまして(笑) なかなか上達しないのですが、前より少しは頭が回転して、記憶も良くなってきた感じがあるので、御書の勉強と共に、将棋も頑張っていくつもりです。〈何の決意発表や!(爆笑)〉 …
一、勧発品 御義口伝に云わく、この品は再演法華なり。本迹二門の極理、この品に至極するなり。慈覚大師云わく「十界の衆生は発心修行す」と釈したもうは、この品のことなり。詮ずるところ、この品と序品とは生死の二法なり。序品は我ら衆生の生なり。この品…
一、厳王品 御義口伝に云わく、この品は、二子の教化によって、父の妙荘厳王は邪見を翻し、正見に住して、沙羅樹王仏と成るなり。 「沙羅樹王」とは梵語なり、ここには「熾盛光(しじょうこう)」と云う。一切衆生は皆これ熾盛光より出生したる一切衆生なり…
一、陀羅尼品 御義口伝に云わく、この品は、二聖・二天王・十羅刹女、陀羅尼を説いて持経者を擁護したもうなり。いわゆる妙法陀羅尼の真言なれば、十界の語言音声、皆陀羅尼なり。されば、伝教大師云わく「妙法の真言は他経に説かず。普賢の常護は他経に説か…
一、観音品 御義口伝に云わく、この品は甚深の秘品なり。息災延命の品なり。当途王経と名づく。されば、この品について職位法門を継ぐぞと習うなり。天台も三大部の外に観音玄という疏を作り、章安大師は両巻の疏を作りたまえり。能く能くの秘品なり。「観音…
一、妙音品 御義口伝に云わく、この菩薩は法華弘通の菩薩なり。故に、三十四身を現じて十界互具を顕したまい、利益・説法するなり。これまた妙法の妙音なれば、十界の音声は皆妙音なり。また十界ことごとく三十四身の現ずるところの妙音なり。また蓮華の妙音…
一、薬王品 御義口伝に云わく、この品は薬王菩薩、仏の滅後において法華を弘通するなり。詮ずるところ、焼身・焼臂(しょうひ)とは、焼は照の義なり、照は智慧の義なり。智能く煩悩の身・生死の臂(ひじ)を焼くなり。天台大師も本地は薬王菩薩なり。能説に…
一、嘱累品 御義口伝に云わく、この品には摩頂付嘱を説いてこの妙法を滅後に留めたもうなり。これまた妙法の付嘱なれば、十界三千は皆付嘱の菩薩なり。 また三たび摩(ま)する(=なでる)ことは、能化・所化の具うるところの三観・三身の御手(みて)をも…
一、神力品 御義口伝に云わく、十種の神力を現じて上行菩薩に妙法蓮華経の五字を付嘱したもう。この「神力」とは、十界三千の衆生の神力なり。凡夫は、体の神力、三世の諸仏は、用の神力なり。「神」とは心法、「力」とは色法なり。「力」は法、「神」は妙な…
一、不軽品 御義口伝に云わく、この菩薩の礼拝の行とは、一切衆生のことなり。自他一念の礼拝なり。父母果縛の肉身を妙法蓮華経と礼拝するなり。仏性も仏身も衆生の当体の色心なれば、直ちに礼拝を行ずるなり。よって「皆当作仏(皆当に作仏すべし)」の四字…
一、法師功徳品 御義口伝に云わく、無作の三身も、如来の寿も、分別功徳も、随喜も、我が身の上のことなり。しかれば、父母所生の六根は清浄にして自在無礙なり。妙法の六根なれば、十界三千の六根は皆清浄なり。蓮華の具うるところの六根なれば、全く不浄に…
一、随喜品 御義口伝に云わく、妙法の功徳を随喜することを説くなり。「五十展転」とは、「五」とは妙法の五字なり、「十」とは十界の衆生なり、「展転」とは一念三千なり。教相の時は「第五十人」の随喜の功徳を校量(きょうりょう)せり。五十人とは、一切…
一、分別品 (御義口伝講義1021頁) 御義口伝に云わく、この品は上の品の時、本地の無作の三身如来の寿を聞くが故に、今品にして上の無作の三身を信解するなり。その功徳を分別するなり。功徳とは、十界己々の当体の三毒の煩悩を、この品の時、そのまま妙法…
一、寿量品 御義口伝に云わく、寿量品とは、十界の衆生の本命なり。この品を本門と云うことは、本に入る門ということなり。凡夫の血肉の色心を本有と談ずるが故に、本門とは云うなり。この重に至らざるを始覚と云い、迹門と云うなり。これを悟るを本覚と云い…
一、涌出品 御義口伝に云わく、この品は迹門流通の後、本門開顕の序分なり。故に、まず本地の無作の三身を顕さんがために、釈尊の具うるところの菩薩なるが故に、本地の本化の弟子を召すなり。これまた妙法の従地なれば、十界の大地なり。妙法の涌出なれば、…
一、安楽行品 御義口伝に云わく、妙法の安楽行なれば、十界三千ことごとく安楽行なり、自受用の当体なり。身・口・意・誓願ことごとく安楽行なり。蓮華の安楽行なれば、三千十界、清浄の修行なり。諸法実相なれば、安楽行にあらざることなし。本門の意は、十…
一、勧持品 御義口伝に云わく、この品の姨母(いも)・耶輸(やしゅ)の記別は、十界同時の授記なり。妙法の姨母、妙法の耶輸なるが故なり。十界の衆生の心性は、持つところの経の体なり。これ即ち勧持の流通なり。心性たる持つところの経を勧持して自行・化…
一、提婆品 御義口伝に云わく、この品には、釈尊の本師・提婆達多の成仏と、文殊師利教化の竜女の成仏とを説くなり。 これまた妙法蓮華経の提婆・竜女なれば、十界三千、皆、調達・竜女なり。法界の衆生の逆の辺は調達なり。法界の貪欲・瞋恚・愚癡の方はこ…
一、宝塔品 御義口伝に云わく、この「宝塔」は宝浄世界より涌現するなり。その宝浄世界の仏とは、事相の義をばしばらくこれを置く、証道・観心の時は母の胎内これなり。故に、父母は宝塔造作の番匠なり。 宝塔とは、我らが五輪・五大なり。しかるに、託胎の…
一、法師品 御義口伝に云わく、妙法の法師なれば、十界は皆妙法受持の一句一偈の法師なり。蓮華の法師なれば、十界三千は清浄の法師なり。十界の衆生の色法は能持の人なり。十界の心性は所持の法なり。よって、色心共に法師にして、自行・化他を顕すなり。い…
一、人記品 御義口伝に云わく、この品には学・無学の聖者来って成仏するなり。既に妙法頂戴の学・無学なれば、十界互具・三千具足の学・無学なり。妙法の学・無学なるが故に、不思議の十界に煩悩いまだ尽くさざるなり。蓮華の学・無学なれば、十界三千、清浄…
一、五百品 御義口伝に云わく、この品には、五百の弟子、授記作仏すと現文に見えたり。しかりといえども、妙法の五百なれば、十界三千、皆五百の弟子なり。蓮華の弟子なれば、また清浄なり。 詮ずるところ、十界三千、南無妙法蓮華経の弟子にあらずというこ…
一、化城喩品 御義口伝に云わく、妙法の化城なれば、十界同時に無常なり。蓮華の化城なれば、十界三千の開落なり。常住・無常ともに妙法蓮華経の全体なり。 化城宝処は生死本有なり。生死本有の体とは南無妙法蓮華経なり。釈に云わく「起はこれ法性の起、滅…
一、授記品 御義口伝に云わく、十界己々の当体の言語は、妙法蓮華の授記なれば、清浄の授記なり。清浄の授記なれば、十界三千の仏なり。ここをもって、仏なれば、南無妙法蓮華経と授記するなり云々。 <通解> この品では中根の四大声聞が未来において成仏す…
一、薬草喩品 御義口伝に云わく、妙法の薬草なれば、十界三千の毒草は蓮華の薬草なれば、本来清浄なり。清浄なれば仏なり。この仏の説法とは、南無妙法蓮華経なり云々。されば、この品には「種・相・体・性」の「種」の字に、種類種・相対種の二つの開会これ…