御書大好き!!

御書を拝読して感動したことなどを書きます。

観心本尊抄 ④ 全240頁 全125頁

第五章 観心の意義を示す <本文> 問うていう、(一念三千の法門の)出処(が摩訶止観の第五に説かれているということを)既にこれを聞く。観心の心(意義)はどうか。 答えていう、観心とは、我が己心を観じて十法界を見ることを観心というのである。譬え…

観心本尊抄 ③ 全239頁 全124頁

第四章 一念三千非情にわたるを明かす <本文> 問うて曰わく、百界千如と一念三千とはどう違うか。 答えて曰わく、百界千如は有情界に限り、一念三千は情・非情にわたる。 不審して云わく、非情に十如是がわたるならば、草木に心があって有情のごとく成仏す…

観心本尊抄 ② 全239頁 全124頁

第三章 一念三千を結歎 <本文> 天台智者大師の弘法は三十年に及び、二十九年の間は玄義・文句等の諸義を説き、五時八教・百界千如を明かした。それまでの、前の五百余年の間の中国仏教界の諸非を責め、ならびにインドの論師さえいまだ述べなかった甚深の奥…

観心本尊抄 ① 全238頁 全122頁

文永10年(ʼ73)4月25日 52歳 本朝沙門日蓮撰す。 第一章 一念三千の出所を示す <本文> 摩訶止観第五に云わく〈世間と如是と一なり。開合の異なり〉 「夫れ、一心に十法界を具す。一法界にまた十法界を具すれば、百法界なり。一界に三十種の世間を具すれば…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑲ 全574頁 新728頁

第二十一章 一大事因縁を説いて勧戒 <本文>あ 三世の諸仏は、これを「一大事因縁」と考えられて、世間に出現されたのである。「一」とは、中道であり、法華経である。「大」とは、空諦であり、華厳経である。「事」とは、仮諦であり、阿含経・方等経・般若…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑱ 全573頁 新726頁

第二十章 経の勝劣に迷う愚を戒(いまし)める <本文> 【一代聖教をわきまえるには、その】大綱となる三教をよくよく学まなければならない。頓教と漸教と円教が三教である。これ一代聖教の総の三諦である。 頓と漸との二つは四十二年の説である。円教の一…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑰ 全572頁 新725頁

第十九章 仏説に背く諸宗を破折 <本文> 四十二年の化他の経によって立てられたところの宗々は、華厳・真言・達磨・浄土・法相・三論・律宗・俱舎・成実等の諸宗である。これらは皆ことごとく法華経以前の八教の中の教で、皆、方便の教である。兼・但・対・…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑯ 全570頁 新723頁~725頁

第十八章 自行化他の力用の優劣を示す <本文> 自行と化他とは得失の力用である。玄義の一に云わく「薩婆(さるば)悉達(しった)の、祖王の弓をひき満ちたのを名づけて力といい、七つの鉄鼓(てっく)に中り、一つの鉄囲山(てっちせん)を貫き、地を通し…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑮ 全569頁 新722頁

第十七章 衆生に約し自己化他を明かす <本文> 所詮、己心と仏身と一なりと観ずれば、速やかに仏に成るのである。故に、弘決には、またこのように説かれている。「一切の諸仏、己心は仏心と異ならずと観じたもうに由るが故に、仏に成ることを得たもう」以上…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑭ 全569頁 新721頁

第十六章 妙法が末法に譲られたことを説く <本文> 安楽行品には、末法に入って近来の初心の凡夫が、法華経を修行して成仏すべきありさまを説き置かれている。 すなわち身安楽行・口安楽行・意安楽行の自行の三業も、誓願安楽の化他の行も、同じく「後の末…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑬ 全568頁 新720頁

第十五章 久遠本覚から一切経を施設 <本文> 釈迦如来、五百塵点劫の当初(そのかみ)、凡夫であったとき、我が身は地水火風空の五大であるとわかって即座に悟りを開かれたのである。後に衆生を化他するために世々番々に(幾世も幾世も繰り返し世に現れて)…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑫ 全567頁 新718頁

第十四章 衆生万法の深義を明かす <本文> 総じて一代の聖教は一人の法なので、我が身の本体をよくよく知るべきである。これを悟るのを仏といい、これに迷うのは衆生である。これは華厳経の文の意である。 妙楽大師の弘決の六に云わく「この身の中にすべて…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑪ 全566頁 新717頁

第十三章 一体三身の徳を示す <本文> 止観の九に云わく「譬えば、眠りの法が心を覆って、一念の中に無量世の事を夢みるようなものである」(中略)「寂滅真如に何の次位(仏道修行における位の順序)があるであろうか」(中略)「一切衆生が即ち大涅槃であ…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑩ 全565頁 新716頁

第十二章 夢・うつつの譬えで無明即法性を明かす <本文> 夫(そ)れ以(おも)んみれば(=よく考えてみると)、夢の時の心を迷いに譬え、寤(うつつ)の時の心を悟りに譬える。これをもって一代聖教を悟ってみると、跡形も無き虚夢を見て心を苦しめ、汗水…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑨ 全564頁 新714頁

第十一章 十如是により生仏不二を明かす <本文> 法華経に云わく「如是相〈一切衆生の相好、本覚の応身如来〉・如是性〈一切衆生の心性、本覚の報身如来〉・如是体〈一切衆生の身体、本覚の法身如来〉」。この三如是より後の七如是出生して、合して十如是と…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑧ 全563頁 新711頁

第十章 仏の内証の悟りの相を明かす <本文> この極楽とは、十方法界の正報の有情と十方法界の依報の国土と和合して一体となったところをいうのであり、三身即一身の境界をさすのである。四土は不二であって法身の一仏の身に納まるのである。十界を身とする…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑦ 全562頁 新711頁

第九章 譬喩で爾前と法華の関係を明かす <本文> 「一切経(爾前経)の語は夢の中の言葉である」とは、譬えば扇と樹とのようなものである。「法華経の寤(うつつ)の心を顕す言葉」とは、譬えば月と風とのようなものである。 故に、本覚の寤の心の月輪の光…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑥ 全561頁 新710頁

第八章 自行の法について明かす <本文> 第二の自行の法とは、法華経八年間の説である。この経は寤の本心を説かれたものだ。ただ、衆生が夢の中の心地に思い慣れているので、夢の中の言語を借りて寤の本心を教えたのである。故に、言葉は夢の中の言語である…

三世諸仏総勘文教相廃立 スピンオフって感じか~

おはようございます!今日は敬老の日だそうです。私も69歳ですから、敬ってくださいね~ ・・・って思ってたら長女と孫がお菓子を持って来てくれました。優しいね~ ところで、この三世諸仏総勘文教相廃立、題号からして覚えにくいし、難しそうじゃないです…

三世諸仏総勘文教相廃立 ⑤ 全560頁 新709頁

第七章 権教は浄土に無きことを示す <本文> この方便の教えは、ただ穢土にのみあって、総じて浄土にはないのである。法華経(方便品第二)には「十方の仏土の中には、ただ一乗の法のみあって、二乗の法もなく、また三乗の法もない。仏の方便の説を除くので…

最蓮房御返事 ③完 全1342頁 新1783頁

第八章 本円戒受持の大功徳を明かす <本文> 何ということではないけれども、あなたに去る二月の比ころから大事の法門を教えてきました。最後は四月八日夜半、寅時(午前四時頃)に、妙法の本円戒をもって受職灌頂してさしあげた。 この受職を得た人は、ど…

最蓮房御返事 ② 全1341頁 新1781頁

第四章 経証ならびに邪師の名を挙げる <本文> 結局、その邪悪の師とは、今の世の法華誹謗の法師である。涅槃経には「菩薩は、悪象等に対しては心に恐れることはない。悪智識においては怖畏の心を生じなさい。悪象に殺されても三趣(地獄・餓鬼・畜生)に至…

最蓮房御返事 ① 全1340頁 新1779頁

最蓮房日浄に与えられた御書は今年になって数編ブログにアップしましたが、最蓮房御返事がまだだったようなので、友達が読み始めたということなので、総勘文抄の途中ではありますが、同時進行で、10章分急いで書くことにします。 実は昨日寝起きから2時間か…

三世諸仏総勘文教相廃立 ④ 全560頁 新707頁

第六章 有教無人の権を説く所以明かす <本文> (釈尊は)この前三教では仏になれないという証拠を説き置いて、末代の衆生に仏法の法理を智慧をもって領解させたのである。 九界の衆生は、一念の無明という眠りの中で、生死の夢に溺れて本覚の寤を忘れ、夢…

三世諸仏総勘文教相廃立 ③ 全559頁 新707頁

第五章 修行に約し爾前不成仏を明かす <本文> 故に、三蔵教を修行する【菩薩は】三僧祇・百大劫の修行を経て、ついに仏になろうと思えば、我が身より火を出だして、灰身入滅といって、灰となって消え失せるのである。通教を修行する【菩薩は】七阿僧祇・百…

三世諸仏総勘文教相廃立 ② 全559頁 新706頁

第四章 経釈を引き権実の意義を証す <本文> この教相を、無量義経に「四十余年、未顕真実」と説かれている。 未顕真実の諸経は夢の中のことを書いた権教である。故に、妙楽大師の法華玄義釈籤には「【夢を見ている時とうつつの時は】心性は異なることはな…

三世諸仏総勘文教相廃立 ① 全558頁 新705頁

三世諸仏総勘文教相廃立 弘安2年(ʼ79)10月 58歳 「講義第十巻上」が見つかりましたので、いよいよ総勘文抄をアップしたいと思います。また数回に分けて載せます。 本抄は弘安二年(1279年)十月、日蓮大聖人が聖寿58歳の時、身延において著されまし…

災難対治抄 ⑫ 全85頁  新459頁

第十八章 仏法中怨を免れるため謗法破折 <本文> 問うていう。汝、僧の身でありながら、比丘の罪を暴くのは罪業(罪を犯す行為)ではないのか。 答えていう。涅槃経には「もし善比丘あって、法を壊る者を見て、置いて、呵責(かしゃく)し、駆遣(くけん)…

災難対治抄 ⑪ 全85頁  新458頁

第十五章 災難対治の方法を示す <本文> 問うていう。どのようにして速やかにこの災難を止めるべきだろうか。 答えていう。速やかに謗法の者を対治すべきである。もしそうでなければ、数えきれないほどの祈請を行なっても、災難を止めることはできない。 第…

災難対治抄 ⑩ 全84頁  新457頁

第十四章 謗法者の難にわない理由 <本文> 疑っていう。もしそうなら、どうして、選択集を信ずる謗法の者の中に、この難にあわない者がいるのか。 答えていう。業力(宿業がもたらす果報)は一定ではない。 順現業は、法華経に「この人は現世に白癩の病を得…