御書大好き!!

御書を拝読して感動したことなどを書きます。

白馬白鳥御書 内房(うつぶさ)女房御返事 1420頁 59歳御作

内房というのは静岡県富士川の岸の小さな村落の名前。身延街道沿いに位置し、大聖人は身延入りの途中、この地で一泊されている。内房女房はそこに住んでいた信徒で、氏姓をもつ家柄の夫人のようです。

 

亡き父の追善のために五万遍の題目を唱えたことを。全く先例がないことであるとたたえて、題目の中に法華経一部の功徳のすべてが収められていることを明かし、法華経こそ一切経の王であり、華厳・真言等の諸宗が法華経を下しているのは下剋上で、法華経の大怨敵となっていることを示しています。さらに南妙法蓮華経と唱える人を笑い欺く念仏の徒は、国将のいない間は暴れている盗人や、夜の間のモグラのようなものであると破されています。そして妙法蓮華経の五字の徳は悪を変じて善とし、凡夫を仏にすると教え、亡き父を正法に導いた、内房女房こそ浄蔵・浄眼のように最高の孝養を遂げた者であると褒めています。次に輪陀王と白馬、白鳥と馬鳴菩薩の故事を引いて、日本国の盛衰と正法の興隆との関係を明かし、国が乱れて天皇でさえも地獄の苦しみを受けたのは真言の悪法によるためであると指摘し、しかも未だに悪法への帰依が改まらないために国に災害が絶えないのであり、国の恩を報ずるために為政者を諌めた、大聖人をかえっておんしつし迫害している日本の為政者を哀れんでいます。

最後に輪陀王を内房にょうぼうの亡き夫に、女房を馬鳴菩薩に、白馬を大聖人に、題目を白馬のいななきにたとえて、輪陀王が白馬のいななきを聞いて力と徳を増したように、亡き夫は女房の南無妙法蓮華経と唱える声を聞いて必ず成仏するであろうと述べられています。