御書大好き!!

御書を拝読して感動したことなどを書きます。

御義口伝 宝塔品二十箇の大事 第二~第三 新1031頁

第二 「有七宝(うしっぽう=七宝有り)」の事
  御義口伝に云わく、「七宝」とは、聞・信・戒・定・進・捨・慙なり。また云わく、頭上の七穴なり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉るは、「有七宝」の行者なり云々。

 

<語句の説明>

※聞・信・戒・定・進・捨・慙

聞とは正しい法を聞くこと。信とは御本尊を信受していくこと。戒とは身口意の三業をもって正法を守りきり、非を防ぎ悪を止める金剛不壊の戒をいう。定とは禅定であり妙禅である。信心唱題により安心立命の境涯を会得できる生命のこと。進とは題目をあげ折伏をやりぬく精進行のこと。捨とは不自惜身命であり、身命を捨てて仏法を求めること。慙(ざん)とは信心を貫いてなお足れりとせず、さらに向上していこうとする心、常に反省して前進していく心をいう。

 


第三 「四面皆出(しめんかいすい=四面に皆出だす)」の事
  文句の八に云わく「『四面出香(しめんすいこう=四面に香を出だす)』とは、四諦の道風、四徳の香を吹くなり」。
  御義口伝に云わく、「四面」とは、生老病死なり。四相とはわれわれの生命の実体である。我らが常に題目を唱えていくならば、一身の塔(われらの生命)を荘厳することになる。我らが生老病死に南無妙法蓮華経と唱えるのは、「四徳の香を吹く」ことになるのである。

「南無」とは(帰命であり、御本尊に命をささげることであって、最高の)楽波羅蜜である。「妙法」とは(大宇宙それ自体であるから)我波羅蜜である。「蓮華」とは(如蓮華在水といわれるように清浄をあらわすので)浄波羅蜜である。「経」とは(三世常恒なるを経というのであるから)常波羅蜜となるのである。

 

<語句の説明>

四諦とは苦諦(世間の果報)、集諦(世間の苦果の因縁)、滅諦(出世間の悟り)、道諦(悟りを得るの道)ーーーーすなわち、苦集滅道の四諦の道風によって、常楽我浄の四徳の香があらわれてくると釈している。したがって、四諦の道風、すなわち煩悩・生死も、御本尊の力によって、四徳の香、すなわち菩提・涅槃とあらわれてくるのである。