第十八 「是諸天人 世間之眼(これ諸の天・人の世間の眼なり)」の事
御義口伝に云わく、「世間」とは、日本国(全世界をさす)なり。「眼」とは、仏知見なり。法華経は諸天世間の眼目なり。眼とは南無妙法蓮華経なり。「是諸天人 世間之眼」。また云わく「是諸仏眼目(これ諸仏の眼目なり)」云々。この眼をくじる(えぐり出す)者は、禅・念仏・真言宗等なり。眼とは目聞きなり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉るは、諸天世間の眼にあらずや云々。
第十九 「能須臾説(のうしゆゆせつ)能く須臾も説く)」の事
御義口伝に云わく、「能」の一字、これを思うべし。「説」とは、南無妙法蓮華経なり。今、日蓮等の類いは、「能須臾説」の行者なり云々
<講義より>
折伏が大事であることを説かれている。
折伏は相手を救う慈悲の行為である。自分自身が絶対の確信を持つことが肝要である。言葉遣いや話の上手下手ではない。その人の心の奥底に確信があるかないかが根本である。