御書大好き!!

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御義口伝 化城喩品「其祖転輪聖王」の事 全733頁 新1023頁

第四 其祖転輪聖王の事  (全733頁)
御義口伝に云く本地身の仏とは此文を習うなり、祖とは法界の異名なり、此れは方便品の相性体の三如是を祖と云うなり、此の三如是より外に転輪聖王之れ無きなり転輪とは生住異滅なり聖王とは心法なり、此の三如是は三世の諸仏の父母なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者は三世の諸仏の父母にして其祖転輪聖王なり、金銀銅鉄とは金は生・銀は白骨にして死なり銅は老の相・鉄は病なり此れ即ち開示悟入の四仏知見なり、三世常恒に生死・生死とめぐるを転輪聖王と云うなり、此の転輪聖王出現の時の輪宝とは我等が吐く所の言語音声なり此の音声の輪宝とは南無妙法蓮華経なり爰を以て平等大慧とは云うなり。

 

(説明)ここは第三諸母涕泣の事の通解で引用した化城喩品の文の中に、「其祖転輪聖王・・・・」とあるところの御義口伝である。

 

 

第四 「其祖転輪聖王(その祖、転輪聖王)」の事
  御義口伝に云わく、本地身の仏とは、この文を習うなり。「祖」とは、法界の異名であり、これは方便品の相・性・体の三如是を、「祖」というのである。この三如是より外に「転輪聖王」はないのである。「転輪」とは、生住異滅という変化の姿をいうのである。「聖王」とは、心法(根本の生命)なのである。この三如是(御本尊)こそ、三世の諸仏の父母なのである。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、三世の諸仏の父母にして、「其祖転輪聖王」なのである。金・銀・銅・鉄とは、金は生、銀は白骨にして死なり。銅は老の相、鉄は病を意味している。これ即ち開・示・悟・入の四仏知見になるのである。三世常恒に生死生死とめぐるのを、「転輪聖王」というのである。この転輪聖王出現の時の輪宝とは、我らが吐くところの言語音声である。この音声の輪宝とは、南無妙法蓮華経のことである。ここをもって(この南無妙法蓮華経こそ)「平等大慧」となるのである。