第二十四 この寿量品の所化の国土と修行との事
御義口伝に云わく、当品流布の国土とは、日本国なり。総じては南閻浮提なり。所化とは、日本国の一切衆生なり。
修行とは、「無疑曰信(疑いなきを信と曰う)」の信心のことなり。授与の人とは、本化地涌の菩薩なり云々。
第二十五 建立御本尊等の事
御義口伝に云わく、この本尊の依文とは、「如来秘密・神通之力」の文なり。戒・定・慧の三学は、寿量品の事の三大秘法これなり。日蓮たしかに霊山において面授口決せしなり。本尊とは、法華経の行者(すなわち日蓮大聖人)の一身の当体なり云々(ここは大聖人が人本尊であることを言われている)。