御書大好き!!

御書を拝読して感動したことなどを書きます。

御義口伝 普門品 第四 第五 全776頁  新1080頁

第四 二求両願(にぐりょうがん)の事

 

これは普門品第二十五に「もし女人あって、たとい(仮に)男を求めんと欲し、観世音菩薩を礼拝し供養せば、すなわち福徳智慧の男を生まん。たとい女を求めんと欲せば、すなわち端正有相の女の、宿(むかし)徳本を植えて、衆人に愛敬せらるるを生まん」とある文についての御義口伝である。


  御義口伝に云わく、「二求」とは、「求男(男を求む)(男子を産みたいと求めること)」「求女(女を求む)(女子を産みたいと求めること」である。「求女」とは世間の果報、「求男」とは出世の果報である。よって、「現世安穏」は、「求女」の徳である。「後生善処(後に善処に生ず)」は、「求男」の徳である。

「求女」は、竜女が成仏、生死即涅槃を顕している。「求男」は、提婆が成仏、煩悩即菩提を顕している。我らが即身成仏を顕す。

今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱える行者は、「求男」「求女」つまり現世安穏・後生善処・生死即涅槃・煩悩即菩提を満足して、父母の成仏をも決定していくのである。

感想:

真剣に御本尊に祈っていくならば、すばらしい福子に恵まれるといわれていて、また、福子は親に信心を教えてくれるとよく言われました。男の子と女の子の差はここに書かれているように、出世の果報と世間の果報の違い、また未来を見据える男子と現在の幸福を大事にする女子のような違いがあるようにも思います。子供の成仏は親の成仏でもあります。亡くなった親に対しても題目の功徳を回向していける。信心は最高の孝養をしていくことができるのです。

 

 

第五 三十三身の利益の事

 

これは生命論の上から御本尊の功徳を示された御義口伝である。普門品第二十五には、観世音菩薩が三十三身をもって、衆生を化導することが説かれているが、それは御本尊の功力をあらわしているのである。

 

 御義口伝に云わく、(三十三身の)「三十」とは、(一念)三千の法門をあらわしている。「三身」とは、三諦の法門である。また云わく、「三十三身」とは、十界に三身ずつ具すれば十界には三十、本の三身を加うれば三十三身となる。所詮、「三」とは、三業である。(身口意の三業である)。「十」とは、十界である。「三」とは、(貪瞋痴の)三毒なり。「身」とは、一切衆生の身である。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱える者は、(その汚れた身が)「三十三身」の利益とあらわれていくのである。

 

感想:

どんな姿をしていても末法地涌の菩薩は人々を救うために、どんな煩悩があっても全部、煩悩即菩提としていけるといわれているので、煩悩即幸福ととらえて味わっていけばいいのです。根底に御本尊と題目がある人は絶対幸せになれます。観音の三十三身とは私たちの姿をあらわしているということです。