御書大好き!!

御書を拝読して感動したことなどを書きます。

月水御書(方便・寿量読誦事) 1199頁 43歳御作

月水とは(生理・月経)のことだろうと女性ならピンときますよね。

とても面白い内容だなと思いました。大聖人のお手紙が面白いというのではなく、また不真面目というのでもなく、大事な、どちらかというと難しい内容の御書ですが、娘と一緒にちょっと笑ってしまった御書です。

月経時にはどのような行法をしたらいいですか?っていう質問があるのでこのタイトルになっていますが、その答えとして、ザックリいうと勤行の時には「方便品の長行と寿量品の長行を読誦するように」と言われています。なぜなら、このお手紙を頂いた大学三郎の夫人という人は法華経を毎日一品ずつ読んで28品あるので28日で読み終わって、今は薬王品を毎日の読んでいるのですが、前のように法華経を毎日一品ずつ読んだほうがいいですか?と聞いているのです。それに対する大聖人のお答えがすごい。五十展転の功徳が書かれていて、法華経を読むよりも、一遍の南無妙法蓮華経にものすごい功徳があると書かれています。ここに書かれている五十展転のたとえが面白い、結構詳しいしわかりやすい。割愛したくないけど省きます。御書読んでくださいね。

で、法華経の中でも、女人成仏を現した薬王品や提婆品よりも、ことに勝れて立派な方便品と寿量品を読みなさいと言われている。ほかの品は枝葉だから暇のあるときに読むくらいでいいと。大事なのは方便品の長行と寿量品の長行だと。

あと笑ってしまったのは、この夫人が「日毎に三度ずつ南無妙法蓮華経の題目を唱え、南無一乗妙典と1万遍唱えることを行っている」ということに対する大聖人の答え。

「同じようなことやけど、天神菩薩・天台大師等の唱えられたように、ただ南無妙法蓮華経と唱えられるべきであろう」

(心の中で大聖人は「そんなん教えたことないで~」って思いはったやろな~「リズムもおかしいやん、だれが教えたんや」って。)

釈迦の時代から女性の生理の間の修行についてはノーコメントやったみたいです。気にせんでええよということです。ただ邪教の人たちが生理のために女性の身が不浄であるとして、女性蔑視される傾向もあったようです。それを気にしはった大学三郎の夫人はある意味すごいかもしれん。でも、南無一乗妙典はまずかったね。

この夫人、方便品と寿量品の長行を読めるってこと、しかも法華経を全部読んでるってことは、相当教育のあった人ではないのかと思いました。旦那さんの比企大学三郎能本(よしもと)も比企(ひき)家が没落したのちに京都で儒学を修し、順徳上皇に仕えて恩寵を受けますが、のちに鎌倉に赴き幕府に用いられて儒官となり、文応のころに大聖人に帰依したといわれています。大学三郎の信心は大聖人の指導通り実践する純真なものであったそうです。

でも、自分の嫁さんが「南無一乗妙典」って毎日1万回も言うてるのん聞いたら、「お前ちょっと違うで」しかも「南無妙法蓮華経はたったの3回で終わって」って注意せんのかい!って思ってしまいました。(笑)(笑)