この御書は4頁と6行ぐらいのわりと長いお手紙です。
大聖人は55歳。四条金吾は何歳かわかりません・・・・
金吾は両親が亡くなっているので、「今は地獄にいるのでしょうか」と心配して大聖人にお聞きしたりしたみたいです。そのことで大聖人は「今日のお手紙を読んで涙が止まらなかったよ」と言われています。釈迦仏の木像を作って、大聖人に開眼してほしいと言うたみたい。
「御本尊が一番大事なのに何で釈迦仏やねん!まだわかってないんかい!」
とは言わず、大聖人は大きな心で金吾をほめてあげるのでした。
父母の孝養は一番大事だと。それをしている金吾は天に守られると。
因みに恩を知らざる者は横死に遭うとも言われています。
開眼のことに関して、法華経(南無妙法蓮華経)には五眼という名も義も備わっていると言われている。
五眼(肉眼・天眼・慧眼・法眼・仏眼)三身(法・報・応)の法門は法華経にしかない。仏は五眼と三身を必ず備えている。
日月天子が正法を聞くことによって精気が増すと金光明経にある。
大日天子とは太陽そのものより太陽のもつ生命力を意味する。太陽の持つ巨大なエネルギーは地上の万物を育てる力を持っている。大聖人ご自身が闇を照らす日天のような存在である。
最後は金吾の身を守るため色々アドバイスをされています。主君の江馬氏や同僚から迫害が続いていたらしい。金吾が身に病気をしていなくてもお灸をすえて、病気を口実にして、騒ぎがあっても、しばらくは主君から要請があっても、人をつかわして診せなさいと言われている。