御書大好き!!

御書を拝読して感動したことなどを書きます。

薬草喩品 第五 全730 新1018

第五 「我観一切 普皆平等 無有彼此 愛憎之心 我無貪著 亦無限礙(我は一切を観ること、あまねく皆平等にして、彼此・愛憎の心有ることなし。我に貪著無く、また限礙無し)」の事
  御義口伝に云わく、この六句の文は、五識(六識から意識を除いた五根それ自体を差す)なり。「我観一切 普皆平等」とは、九識なり。

「無有彼此」とは、八識なり。【八識の染浄の二法を含む、相対的な世界を離れていることを意味する】

「愛憎之心」とは、七識なり。【あるものを憎み、あるものを愛するという差別観を排する】

「我無貪著」とは、六識なり。【仏はまだ貪著を存する第六の境涯を開いて、偏頗のない境地にたっていることを示すのである。

「亦無限礙」とは、五識なり。我ら衆生の観法の大体なり。【意識がなくただ本能的に五官で判断するところに生ずる障りを離れることを意味する】

今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、あに「我観一切 普皆平等」の九識の修行でないことがあろうか。したがって、「無有彼此」であり、「愛憎之心」であり、「我無貪著」であり、「亦無限礙」である。