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授記品四箇の大事  第一「授記の事」 全730頁 新1019頁

授記品四箇の大事
第一 「授記」の事
  文句の七に云わく「『授』は、これ与の義なり」。
  御義口伝に云わく、「記」とは、南無妙法蓮華経なり。「授」とは、日本国の一切衆生なり。不信の者には授けざるなり、また、これを受けざるなり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経の記を受くるなり。
  また云わく、「授記」とは、法界(=宇宙・森羅万象)の授記なり。地獄の授記は悪因なれば、悪業の授記を罪人に授くるなり。余はこれに準じて知るべきなり。生の記あれば、必ず死があり、死の記があれば、また生ずるのであって、三世常恒の授記なのである。詮ずるところ(所詮)、【法華経迹門に説かれる】中根の四大声聞とは、我らの生老病死の四相なのである。迦葉は生の相、迦旃延は老の相、目連は病の相、須菩提は死の相をあらわす。法華に来って、生老病死の四相を四大声聞と顕したのである。これ即ち八相作仏である。【生老病死は】諸法実相の振る舞いであるとの記を授けたのである。
  妙法の授記であるが故に、法界の授記である。蓮華の授記であるが故に、法界清浄である。経の授記なるが故に、衆生の語言音声は三世常恒(さんぜじょうごう)の授記である。ただ一言で一切に授記できる南無妙法蓮華経なのである、云々。

 

<語句>

記とは記別のこと。未来の事を予記分別すること。未来世の成仏に対する仏からの印可である。これを授けることを授記という。

法界の授記とは十界通じて授記のあるをいう。

 

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