御書大好き!!

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御義口伝 化城喩品 第二 大通智勝仏の事 全732頁 新1022頁

第二大通智勝仏の事(全集732頁)

御義口伝に云く大通は心王なり智勝は心数なり大通は迹門智勝は本門なり大通智勝は我等が一身なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者は大通なり題目を唱うるは智勝なり、法華経の行者の智は権宗の大智よりも百千万倍勝れたる所を智勝と心得可きなり、大は色法通は心法なり我等が生死を大通と云うなり、此の生死の身心に振舞う起念を智勝とは云うなり、爰を以て之を思うに南無妙法蓮華経と唱え奉る行者は大通智勝仏なり十六王子とは我等が心数なり云云。

 

説明:ここは三千塵点劫の昔に大通智勝仏という仏がおり、その仏は出家する前は王様であって、十六人の王子がいた。その十六王子は皆大通智仏から法華経の説法を受けたということについての御義口伝である。

講義より:法華経文上の仏、菩薩がみな実在であったということは、信ずる以外にない。しかし大聖人はこの文上の教理をば、現実に、実際的に、我が身に、我が生活にお説きくださっているのである。

舎利弗をば空化中の三諦に約し、威音王仏をば色心不二に約するごとく、今御本尊に題目を唱えれば化城喩品の大通智勝仏も、また我が身の振る舞いと等しいというのである。

十六王子といっても、妙法を唱えるわが一念一心を指すのだとお説きである。

心王は元品生命活動の本源。心数は一念の所作、活動のことである。本迹より論ずれば、心王は、生命の根本ー不変真如、迹門である。心数は、現実に具現された、精神の活動状態であり、随縁真如、本門である。悲しみ、苦しみ、喜び等々の心理状態は心数である。したがって心数が事であり、本門となる。心王は、理であり迹門となる。

 

第二 「大通智勝仏」の事 (新版1022頁)
  御義口伝に云わく、「大通」は心王なり、「智勝」は心数なり。「大通」は迹門、「智勝」は本門なり。「大通智勝」は、我らが一身なり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、「大通」なり。題目を唱うるは、「智勝」なり。法華経の行者の智は権宗の大智よりも百千万倍勝れたるところを、「智勝」と心得べきなり。「大」は色法、「通」は心法なり。我らが生死を「大通」と云うなり。この生死の身心に振る舞う起念を、「智勝」とは云うなり。ここをもってこれを思うに、南無妙法蓮華経と唱え奉る行者は、「大通智勝仏」なり。「十六王子」とは、我らが心数なり云々。