御書大好き!!

御書を拝読して感動したことなどを書きます。

御義口伝 寿量品 第五「若仏久住於世~」の事 754頁 1051頁

第五 「若仏久住於世、薄徳之人不種善根、貧窮下賤、貪著五欲、入於憶想妄見網中(もし仏久しく世に住せば、薄徳の人は善根を種えず、貧窮・下賤にして、五欲に貪著し、憶想・妄見の網の中に入りなん)」の事


  御義口伝に云わく、この経文は、※仏世に久しく住したまわば、薄徳の人は善根を殖(う)うべからず。しかるあいだ、「妄見網中(もうけんもうちゅう)」と説かれたり。所詮、この「薄徳」とは、在世に漏(も)れたる衆生釈尊在世に正法を聞くことなく、または信受することなく、そのため得脱も得られなかった衆生が)、今、滅後(末法において)この日本国に生まれたのである。いわゆる念仏・禅・真言等の謗法の者をいうのである。

「不種善根」とは、「善根」は題目のことである。「不種」とは、いまだ持たざる者なり。※「憶想」とは、「捨閉閣抛」「第三の劣」等、かくのごときの憶想なり。

 

(妄見網中の)「妄」とは、権教、妄語の経教なり。「見」は、邪見なり。「法華最第一」の「一」を「第三」と見るが邪見なり。「網中」とは、謗法不信の家なり。

今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、かかる「妄見」の経、「網中」の家を離れたる者なり云々。

 

※仏がもし久しくこの世界に住していれば、薄徳の人は仏がおいでになることのありがたさを忘れ、渇仰の心、恋慕の心を失ってしまい、かえって善根をうえることができない。

※億想とはしっかりした根拠のないあて推量のこと。仏説によらない億想は己義、邪説。捨閉閣抛は法然の、また、第三の劣とは弘法の億想である。

 

 

以下は御書全集の本文です

第五若仏久住於世薄徳之人不種善根貧窮下賤貪著五欲入於憶想妄見網中の事
御義口伝に云く此の経文は仏・世に久住したまわば薄徳の人は善根を殖ゆ可からず然る間妄見網中と説かれたり、所詮此の薄徳とは在世に漏れたる衆生今滅後日本国に生れたり、所謂念仏禅真言等の謗法なり、不種善根とは善根は題目なり不種とは未だ持たざる者なり、憶想とは捨閉閣抛第三の劣等此くの如きの憶想なり、妄とは権教妄語の経教なり見は邪見なり法華最第一の一を第三と見るが邪見なり、網中とは謗法不信の家なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者はかかる妄見の経・網中の家を離れたる者なり云云。