御書大好き!!

御書を拝読して感動したことなどを書きます。

御義口伝 寿量品 第十五 全757頁 新1055頁

第十五 「衆生見劫尽○而衆見焼尽(衆生は劫尽くと見る○しかも衆は焼け尽くと見る)」の事


  御義口伝に云わく、本門寿量の一念三千を頌(じゅ)する(ほめたたえる)文なり。「大火所焼時(大火に焼かるる時)」とは、実義には煩悩の大火なり。「我此土安穏(我がこの土は安穏なり)」とは、国土世間なり。「衆生所遊楽(衆生の遊楽する所なり)」とは、衆生世間なり。「宝樹多華菓(宝樹は華菓多し)」とは、五陰世間なり。これ即ち一念三千を分明に説かれたり。


  また云わく、上件の文は十界なり。「大火」とは、地獄界なり。「天鼓」とは、畜生なり。「人」と「天」とは、人・天の二界なり。天と人と常に充満するなり。「雨曼陀羅華(曼陀羅華を雨らす)」とは、声聞界なり。「園林」とは、縁覚界なり。菩薩界とは、(散仏及大衆の)「及」の一字なり。仏界とは、「散仏」なり。修羅と餓鬼界とは、「憂怖諸苦悩 如是悉充満(憂怖諸の苦悩、かくのごとき、ことごとく充満す)」

の句に摂むるなり。これらを「是諸罪衆生(この諸の罪の衆生)」と説かれたり。しかりといえども、この寿量品の説顕れては、「則皆見我身(則ち皆我が身を見る)」とて(我が身が)一念三千なり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者、これなり云々。

 

三世間について講義に詳しく説明がありましたが、省略します。