建治27年7月26日 55歳御作 浄顕房
お手紙を頂きました。
親しい間柄であるか、疎遠であるかにかかわらず、法門とは、心に受け入れる準備がない方にはお話ししないものです。そのことを十分にご理解くださいませ。
御本尊をご図顕してお渡しします。この法華経は、仏の在世の時代よりも仏滅後の正法の時代、さらに像法の時代を経て、末法の初めには次第に怨敵が強くなるとされています。この点だけでもご理解いただければ、日本国において、この日蓮以外に法華経の行者はおりません。このことを、どんな人も皆わかるときがくるはずです。
道善御房がご逝去されたとの報を、先月おおよそ承りました。本来なら私自身が早々に参上し、この御房(日向)をも速やかに遣わすべきでした。しかし、私は内心そのように考えていなかったとはいえ、人目には遁世しているように見られているため、どうしてもこの身延山を離れることができませんでした。「宗論が起こるかもしれない」との内々の声もありましたので、十方に派遣して経論などを調査させており、各地の寺々に多くの人を派遣していた事情があったので、この御房については、駿河国に派遣されていたのが、ようやく今、この時に帰参した次第です。
この文書には、非常に重要な内容が記されています。これを、理解のない人々に見せると、悪意をもって解釈される可能性があります。たとえそのような悪意がなかったとしても、大勢の人が目にすることで、無関係な者の耳に入る恐れがあり、その結果、あなた様や私にとって安穏ではない状況を招くかもしれません。
どうか、あなた様と義城房の二人で、この御房を読み手として、嵩が森の頂で二・三度、また故道善御房の御墓前にて一度、この御房に読み上げさせてください。そして、この文書を御房にお預けになり、常にお聞きになってくださいませ。繰り返しお聞きになることで、新たな気づきがあることでしょう。
恐々謹言
七月二十六日 日蓮 花押
清澄御房
〈感想・挨拶〉
先に載せていました文章をチャットAIで校正してもらったら、なんと私が考えた日本語よりもっと自然な現代の日本語に訳されていたので、そちらを少しだけ訂正して載せ直しました。
私の文章が読み直さないときによく間違っていたりするので、これからも校正機能を使っていこうかと思います。
読みに来てもらった人たちに変な日本語だなって思われないようにしていこうと思います。ただ、大聖人の御心がよく伝わるように、現代のわかりやすい言葉に変えて、これからも頑張って書いていきますね。
皆さま、来年もよろしくお願いします。このブログを読みに来てくださった方がたに感謝申し上げて、来年がもっともっとよい年になるよう祈りつつ、では、また新しい年にお会いしましょう!