御書大好き!!

御書を拝読して感動したことなどを書きます。

第四 五濁の事  新999頁

第四 「五濁」の事
  文句の四に云わく「『劫濁』は別の体無し。劫はこれ長時、刹那はこれ短時なり。『衆生濁』は別の体無く、見・慢の果報を攬る。『煩悩濁』は五鈍使を指して体となす。『見濁』は五利使を指して体となす。『命濁』は色心を連持するを指して体となす」。
  御義口伝に云わく、日蓮等の類いはこの「五濁」を離るるなり。「我此土安穏(我がこの土は安穏)」なれば、「劫濁」にあらず。実相無作の仏身なれば、「衆生濁」にあらず。煩悩即菩提・生死即涅槃の妙旨なれば、「煩悩濁」にあらず。五百塵点劫より無始本有の身なれば、「命濁」にあらざるなり。「正直捨方便 但説無上道(正直に方便を捨てて、ただ無上道を説くのみ)」の行者なれば、「見濁」にあらざるなり。詮ずるところ、南無妙法蓮華経を境として起こるところの五濁なれば、日本国の一切衆生、五濁の正意なり。されば、文句の四に云わく「相とは、四濁増劇にしてこの時に聚まれり。瞋恚(しんに)増劇(ぞうぎゃく)にして刀兵起こり、貪欲増劇にして飢餓起こり、愚癡増劇にして疾疫起こる三災起こるが故に、煩悩ますます隆んに、諸見(うた)た熾(さか)んなり(諸々の邪悪な思想や宗教がはびこることになる)」。

経(法華経法師品)に「如来現在猶多怨嫉。況滅度後(如来の現に在すすらなお怨嫉多し。いわんや滅度して後をや)」と云う、これなり。法華経不信の者をもって、五濁の障り重き者とす。経に云わく「以五濁悪世 但楽著諸欲 如是等衆生 終不求仏道(五濁の悪世には、ただ諸欲に楽著(ぎょうじゃく)するのみなるをもって、かくのごとき等の衆生は、終に仏道を求めず)」云々。「仏道」とは、法華経の別名なり。天台云わく「仏道とは、別して今経(法華経すなわち御本尊)を指す」。

 

<感想>

赤字にしたところが大事だなと思っています。瞋恚(しんに)増劇(ぞうぎゃく)にして刀兵起こり。まさに今ロシアが行っている戦争の発端が瞋恚・怒りから起こったのであるということか。何を怒れば戦争になるのか。我が家でも時々けんかはありますけど、右向いて左向いたらもう忘れてる。何か怒ってた?っていうくらいボケてきてますね~平和なもんです。人の命を粗末にしたらあかん、むやみに殺人なんかしたらあかんて誰でもわかることやのに、あんな大きな兵器を作ってしまうと使いたくてたまらんようになるんですかね。こわい怖い。平和的に解決するということが如何に文化的なことか、わからんのでしょうか。誰か教えに行ったって。